子どもには「自分で考え、自分で行動し、自ら成長する」人に育ってほしい!けれどどうすればいいの?そんなあなたへ、子育ての「ヒント」と、ほんの少しの「勇気」をお届けします!
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けい
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自信のある子は、速いペースで継続的に成長していきます。
逆に、自信のない子は、遅いペースで断続的に成長していきます。
当然、たどり着く高さは大きく違ってきます。
これは、皆さんも今までの経験から感じることではないでしょうか?
それでは、どのようにすれば自信を育むことができるのでしょうか?
今回は、自信のあるなしの違いと、自信を育む指導法のポイントをお話します。
<自信の根底には安心感がある>
自信のある子は、その根底に「安心感」があります。
「やればできる」「失敗しても大丈夫」という意識が働くので、
積極的にチャレンジできるようになります。
すると多くの失敗を経験し、多くの学びをするので、
学習の成果が高くなります。
また、自信のある子は、自分を大切にしようとします。
周囲に大切にされているという居場所があり、
成功体験からくる自身への評価も高いからです。
一度手に入れた高い評価は、それが周りからの評価であれ、
自分自身への評価であれ、多くの人が、
「失いたくない」という気持ちになるのではないでしょうか?
そのため、あまりにもリスクが高いと感じた時は、
引いたり、待ったりすることができるようになります。
すると当然、立ち直れないような大きな失敗を避けられるので、
成長路線から大きく道を踏み外しにくくなり、
継続的に成長しやすくなります。
(逆に、自信が無く、居場所がなく、不安に駆られている子は、
これ以上失うものがないと感じ、勢い危険なことをしてまで、
周囲の注目を浴びようとすることがあります。)
そして、自分を大切にすることは、相手を大切にすることにもつながります。
<授業中に難問に出会ったときの違い>
学習塾でよく見かける自信がある子と、ない子の違いは、
簡単には解けない問題に出会ったときの取り組み方に出てきます。
自己評価が高く、「やればできる」と思っている場合は、
授業中に難問に出会ったときも最後までやりきろうとします。
また、解くことにエネルギーを注ぐので、集中して取り組めます。
調子に乗っているときは、「まって、説明しないで!」と言われます。
自分で解けたときの快感を知っているので、教えて欲しくないのです。
「自分でできる」という自信を持っているからこその発言です。
そして、解ききれないと、悔しがることが多いようです。
逆に、「やってもできない」「また失敗したらどうしよう」「できなかったら先生はどんな顔をするかな」と不安感にさいなまされている場合は、
「できない」とすぐにあきらめたり、手をつけようとしなかったり、考えているフリをしがちです。
一番性質(たち)が悪いのは、
「考えているように見えないと、教えてくれないから、一応考えているように見せて、それからわからないと言おう。そうすれば教えてくれる」
ということを深層意識の中で無意識に考えている時です。
エネルギーが散漫して、目の前の問題を解くことに集中できません。
(だからといって、その子を責めることはできません。
制御できずに一番苦しんでいるのは、その子なのですから)
<自信を育む指導法>
自信のない子には、まず「安心感」を与え、
「自己評価」を高めることに専念し、カリキュラムを組みます。
具体的には、まず、その子でもできる問題を何度も解かせ、
承認し、自信を育みます。
そして、一つひとつのステップをできる限り小さくして、
学習を進めていきます。
例えば、中1の数学で、整数の方程式は解けるけれど、
分数・小数の方程式を解けないことがよくあります。
その場合は、まず方程式は整数で学び、できたら承認します。
次に、分数・小数の計算は小学生の内容をできるようにします。
そして、以上2つのステップを踏んでから、
分数・小数の方程式を学んでいきます。
(もっと細かくステップを作ることもできます)
喩えていうと、1段の高さが20㎝の階段を上るのがきつい子には、
5㎝や10㎝の段を用意しておくのです。
すると、「これならできる!」という自信・安心感につながります。
そして家庭学習でも自分一人で進めていくことが出来るようになり、
学習の効果が高まります。
教育に携わる者としては、子どもの「安心感」(「自己肯定感」「自己評価」)を高めることを第一に、力を注ぎたいですね。
<今日の質問>
・ お子さんは安心して学習に取り組んでいますか?
・ 安心していないとしたら、どのようにすれば安心して取り組めるようになりますか?
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