子どもには「自分で考え、自分で行動し、自ら成長する」人に育ってほしい!けれどどうすればいいの?そんなあなたへ、子育ての「ヒント」と、ほんの少しの「勇気」をお届けします!
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けい
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こんにちは。
共育コーチの けい です。
教室では冬期講習が始まりました。
この時期は受験生の様子に気を使います。
大学・高校受験は推薦入試で合格が決まったり、内定が出たりして、喜んでいる子もいます。
それを横目に焦っている子どももいます。
逆に、「人は人。自分は自分のやるべきことをやる」と淡々と日々を積み重ねている子もいます。
けれど、どんなに自信のある子でも、「不安」を全く感じてない子はほとんどいません。
そこで今日は、「子どもの不安を和らげるコーチングスキル」のお話をします。
<ケース:受験生のBさん>
毎年、この時期は受験生が教室でよく自習をしています。
冬休み前は、学校の帰りに直接寄ったり、一度家に帰ってから来たりしています。
冬期講習が始まると、講習授業の空いた時間を活用しています。
ある日、毎日こつこつ自習していた中3のBさんが言いました。
「あ~、受験早く終わらないかな。受験大変だよ。嫌だよ。早く終わって欲しいよ」
私は、Bさんが頑張って毎日コツコツ努力している姿を見ているだけに、自然と言葉を繰り返していました。
「うん、大変だよね」「嫌だよね」「早く終わってほしいよね」と。
その時、私は受験に対して前向きな考え方を提示することもできました。
「受験を通して得られることは何かな?」
と視点を変えた質問をすることもできました。
現状について聞き、目標の再確認をして、そのギャップから、日々の行動をもう一度明確にし、目標達成に向けての行動なのだと再確認するコーチングを行うこともできました。
けれど、そうしませんでした。
「大変だよね」「嫌だよね」「早く終わってほしいよね」
と、Bさんの言葉をオウム返ししているだけでした。
なぜなら、Bさんが毎日やるべきことが分かっていて、その行動の意味や意義を理解した上で努力していることを私は知っていましたし、
何より、毎日頑張っている姿を見ているだけに、受けとめてあげることしかできない気がしたのです。
「毎日5時間だよ、5時間!頑張っているでしょ。有り得ないよね!」
「5時間か。頑張っているよね。大変だよね。有り得ないよね」
低めのトーンで、ゆっくりとうなずきながら、言葉を繰り返しました。
その間2分くらいでしょうか。いえ、もっと短かったかもしれません。
ふとBさんは言いました。
「はい、もうやる」
少し口元を緩めながら、机に向かっていきました。
<不安を和らげるコーチングスキル:リフレイン(オウム返し)>
相手のいったことをそのまま返すことをコーチングでは「リフレイン(オウム返し)」と言います。
営業でも「オウム返し」のテクニックは指導していることですから、
コーチング特有のテクニックではありません。
けれど、コーチングの基本スタンスである
「相手の中に答えがあると信じる」ことで、
テクニックが本物のスキルとして機能してきます。
私は普段から、リフレインをテクニックとして知っていて使っています。
けれどBさんのケースでは、無意識に行っていました。
無意識に使っている時は、本当に驚かされるような結果が導かれます。
私はただ相手の言葉を繰り返しているだけなのに、相手が自分で不安を和らげて、次の行動へのエネルギーを補給しているのですから。
<今日の質問>
・ あなた(あるいは、あなたの大切な人)は、どんな時に不安が和らぎますか?
・ あなた(あるいは、あなたの大切な人)が不安を覚えている時、あなたにできることは何ですか?
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