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子どもには「自分で考え、自分で行動し、自ら成長する」人に育ってほしい!けれどどうすればいいの?そんなあなたへ、子育ての「ヒント」と、ほんの少しの「勇気」をお届けします!
プロフィール
 けい

◆ 学習塾で働きながら、
  教育現場における
  コーチとしても活躍中!
◆ 家庭で、塾で、学校で、
  子どもたちが
  「活き活き」と「伸び伸び」と
  成長できる場をつくる
  サポートをします!
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保護者面談をしていると、たまにこんな言葉を聞きます。
「本人に危機感がないんですよ」
 
また、12月のこの時期は、受験生からこんな言葉をよく聞きます。
「合格できるかな?」
「どうすればいいいの?」
「最近、やろうと思っても集中できない」
危機感というよりも、不安感のほうが大きいとよく感じます。
 
危機感は、前に進めてくれるエネルギーになることもありますが、
心にブレーキをかけたり、後ろに進むエネルギーになったりもします。
 
その違いは何でしょうか?
危機感が機能する時ってどんな時でしょうか?
そして、危機感が健全に機能するには何が必要なのでしょうか?
 
今日は、「2つの危機感」についてお話しします。

<危機感から得られる力:「死なない力」>
 
そもそも「危機感」って何でしょうか?
「危機」を「感」じること。
そのままですね(^^;
例えば、その最たるものとして、命に関わることがあります。
「火事場の馬鹿力」「窮鼠猫を噛む」という言葉があるように、命の危険を感じた時に、普段は出せないような力を出すことがあります。
その意味において、危機感から得られる力は「死なない力」と言ってもいいかもしれません。
 
子どもの頃のご自身のことを思い浮かべてみてください。
「テストで良い点数を取りたい」という願望・向上心が、エネルギーとなって、行動に結びつくことがあるように、
「悪い点数を取りたくない」という危機感が、エネルギーとなって、行動に結びつくことってありますよね。
その動機は様々あることでしょうが、「向上心」の鏡として「危機感」が存在し、前進するエネルギーになります。
(「格好よくなりたい」と思う人は、「格好悪くなりたくない」という鏡を持っていますよね。
数学的にいうと、「対偶は真なり」です。)
 
<危機感の負のスパイラル>
 
しかし危機感は、行動にブレーキをかけたり、逆走させたり、暴走させたりすることもあります。
「あ~、やならければならないことばかりで、いやだー!息が詰まる!」
「やらなければならないのは分かっているけれど、焦りが募るばかりで行動できない。どうしよう」
というようなときです。
その場合、「危機感」というより、「不安感」といったほうが良いでしょう。
それが進むと、
「焦りや不安」⇒「集中できない」⇒「進まない」⇒「焦りや不安」
という負のスパイラルに陥りがちです。
これが加速すると、暴走するか、現実から逃げるしかありません。
テスト前や受験直前に、現実逃避をして遊んだり、親に逆切れしたりする子は、本当は焦りや不安でいっぱいだと思います。
 
それでは、どうすれば危機感は機能するのでしょうか?
危機感と上手く付き合う方法は何でしょうか?
 
次回お話します。
 
PS:
危機感ばかりで動かされることも、子どもに危機感ばかりあおることも、個人的に嫌いです。
「~ねばならない」が多くなると、気持ちが沈んできますよね。
そうすると、最終的に遠くへたどり着けません。
ただし、本能として、一つのエネルギーの源泉として持っていることは事実だと思います。
ですから、それを「健全な危機感」として活かしていくことが大切かなと考えています。
 
PS^2:
例えば(例えばの話ですよ)、子どもに凶器を突きつけて「勉強しなさい」と言ったとします。
すると、その場ではほとんどの子が従うことでしょう。
命に関わる危機感が行動へ結びつけることですから。
しかし、それはできませんし、やってはいけませんよね(^^;
しかも、少しでも目を離したら、勉強をやめることでしょう。
自発的には絶対にやらないですよね。
勉強をする動機が「傷つけられないため、殺されないため」ですから。
けれど、日常的に「言葉の凶器」を使って「勉強しなさい」という大人は多いようです。
私も、昔はしてしまいました。ごめんなさいm(_ _)m
 
PS^3:(←多すぎ!)
「勉強」の「勉」も「強」も「強いる(しいる)」意味です。
「学習」は「学ぶ」「習う」ですから、自発的な意味があります。
「学習」は広義の意味で使われることが多いので、このブログ上では、狭義の「学習」を「勉強」と表現しています。
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